縁起物熊手

形の謂れ

落ち葉などをかき集める農具である熊手、熊の手のような形状が『運もかき込める道具』『金銀もかき集められる道具』として定着しました。また、その形が鷲が獲物を鷲掴みにする爪の形にも似ていることから『福や運を鷲掴みする力がある』といわれていたり、その昔、武将が戦場へ赴く際、勝利を祈願して神仏に奉納した軍扇が勝ち戦から戻ってくると、熊手のような形になっていたということで『開運や勝利を招く道具』としてみなされるようになりました。
縁起の良い飾り

縁起が良いとされている『おかめ』や『招福』、『七福神』や『松竹梅』、『大判小判』などの飾りが所狭しと飾られているのが特徴です。江戸中期より天保初年頃までは柄の長い実用品の熊手に、おかめの面と四手をつけたものでした。その後は、宝船、桧扇、御所車など多くの種類の飾りが生まれ、現在は猫や犬、パンダ、そして肉球が印象的な巨大な猫の手のものも現れています。
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